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日本人は遅れている!?お口のケア新常識|ブログ|芦屋の口腔内科外来・ホリスティックヘルス&ビューティ外来・TimeWaver外来

日本人は遅れている!?お口のケア新常識

「日本人は口臭がひどい」「口腔ケアに無頓着だ」

日本人は海外の人からこのような印象を持たれている…
といった話を耳にしたことがある方もおられるかもしれません。

実はこれ、「日本人だから」という人種的な理由が原因ではありません。
いくつかの文化的・社会的背景があるのです。

  1. 歯科医療へのハードルの高さと意識の差
    日本では、近年若い世代を中心に、予防歯科への意識が高まってきたとは言え、海外(特に欧米)に比べると、定期的な歯科検診や予防歯科の意識がまだまだ低い傾向にあります。
    欧米ではどの世代でも定期的な歯科検診が習慣化しており、虫歯や歯周病の予防に対する関心が高い人がほとんどです。しかし、日本では痛みが出るまで歯科医院に行かないことが多く、「歯医者は嫌い」という人が多いのが現実です。

  2. 予防歯科への関心の低さ
    日本では、歯のケアを「痛くなったら治療する」という考え方が主流で、予防の重要性が十分に浸透していない場合があります。これに対して、欧米では「予防歯科」が非常に重視されており、虫歯や歯周病の早期発見・予防が健康管理の一環として捉えられています。

  3. 歯磨き習慣の違い
    日本人のほとんどの人が毎日歯磨きをすると思いますが、実は歯ブラシだけでは十分にお口の掃除をできているとは言えないのです。欧米に比べると、まだまだフロスやマウスウォッシュなどの補助的なケアが一般的ではなく、これが口腔ケアの不十分さにつながっています。

  4. 口腔ケアに対する教育の不足
    日本では、学校での口腔ケアに関する教育が不十分であると言われています。欧米では、幼少期から歯科の重要性や適切な口腔ケアの方法を教えられることが一般的ですが、日本ではそのような教育が少ないため、成人後に口腔ケアの重要性を認識することが遅れることがあります。

  5. 美意識と歯の白さへのこだわり
    日本人は歯の色に対して比較的敏感で、白い歯に対する関心が高い傾向があります。しかし、歯の健康そのもの、つまり虫歯や歯周病の予防という観点からのケアよりも、美容的な要素が優先されることが多いです。欧米では「健康な歯」という土台があっての白さを求める人が多いのです。

  6. 口臭に関する意識の違い
    口臭に対する感受性や意識は、文化や地域によって異なります。たとえば、欧米では「息が臭い」ということに対して比較的敏感で、口臭ケアが積極的に行われる文化がありますが、日本人はその点についてあまり意識しないことが多いかもしれません。そのため、海外から見ると「口臭が気になる」と感じることがあるかもしれません。

    いかがでしたか?どれもこれも「日本人だから」ではなく、個人や社会全体の意識が変わることで大きく変化していくことばかりですよね!

    最近では日本国内でも口腔ケアへの関心が高まりつつあります。
    ドラッグストアやスーパーには、ありとあらゆる歯ブラシや歯磨き粉、マウスウォッシュやフロスが並び、
    歯列矯正や審美歯科、定期的な歯科検診を受ける人も増えてきています。
    健康で長生きするために、そして今をより良い毎日にするために、お口のケアや歯周病の予防に力を入れていくことが大切です。

    当院では口臭治療やドライマウス治療、ホワイトニングなどなど、お口や息の悩みを解決する診療メニューが豊富にございます。
    完全予約制・個室での施術(カウンセリング)で患者さまのプライバシーにも配慮しております。
    気になる方は是非お気軽にお問合せください。