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大人女性に増えている「ドライマウス」— 美容と健康への影響とは?
年齢を重ねるとともに、なんとなくお口の中が乾く、会話中に口がパサついて話しづらい…そんな経験はありませんか?
もしかすると、それは「ドライマウス(口腔乾燥症)」のサインかもしれません。
特に40代以降の大人女性に多く見られるこの症状、実は美容面でも健康面でもさまざまな影響を及ぼすことがあるのです。今回は、ドライマウスの原因や対策、そして美容歯科ならではのアプローチをご紹介します。
ドライマウスとは?
ドライマウスとは、唾液の分泌が減少し、お口の中が慢性的に乾燥している状態を指します。医学的には「口腔乾燥症」とも呼ばれ、単なる「乾いた感じ」だけでなく、舌や粘膜の痛み、口臭、話しにくさ、食べ物が飲み込みにくいなど、日常生活にも支障をきたす症状が出ることがあります。
大人女性に多い理由は?
更年期を迎える40代~50代の女性にドライマウスが多く見られる理由には、以下のような要因が関係しています。
1. ホルモンバランスの変化
女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌が減少することで、唾液腺の働きが低下し、唾液の量が減少することがあります。これは更年期症状の一つともいえます。
2. 加齢による生理的変化
加齢により全身の代謝が落ち、唾液の分泌量も自然と減っていきます。年齢とともに感じるお口の渇きは、多くの方が抱える悩みの一つです。
3. ストレスや緊張
日々のストレスや睡眠不足、仕事や家庭のプレッシャーなどで自律神経が乱れると、唾液の分泌が減少する傾向があります。特に交感神経が優位になると、唾液が減り、口が乾きやすくなります。
4. 薬の副作用
血圧の薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬など、日常的に使われる薬の中には「唾液分泌の抑制作用」があるものも。長期服用により、気づかぬうちにドライマウスを引き起こすことがあります。
【ドライマウスが美容と健康に与える影響】
お口の中が乾燥しているだけ、と軽く考えてしまいがちですが、ドライマウスは美容や健康に様々な悪影響を及ぼします。
● 口臭が強くなる
唾液には口腔内の汚れを洗い流す自浄作用があるため、唾液が減ると細菌が増殖しやすくなり、口臭が強くなる傾向があります。
● 虫歯・歯周病のリスク増加
唾液が少ないと、歯の再石灰化が十分に行われず、虫歯や歯周病のリスクが高まります。見た目の清潔感や美しい笑顔にも影響が出る可能性があります。
● 唇や口角の荒れ
お口の乾燥は唇の乾燥にも直結。唇がカサついたり、口角が切れやすくなったりすることで、老けた印象を与えてしまうことも。
● 食事や会話のしにくさ
咀嚼や嚥下がしづらくなるだけでなく、会話中に舌がうまく回らず言葉がもつれることも。人前での自信にも影響します。
◎ドライマウスのセルフケアと予防法
日常生活でできる対策をいくつかご紹介します!
1. 水分補給をこまめに
水やノンカフェインのお茶をこまめに飲み、口腔内の乾燥を防ぎましょう。ただし、一気に大量に飲むのではなく、少しずつ頻繁に摂るのがポイントです。
2. 唾液腺マッサージ
耳下腺、顎下腺、舌下腺など唾液腺を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができます。1日2〜3回の習慣化がおすすめです。
3. よく噛んで食べる
噛むことで唾液の分泌が促されます。ガム(キシリトール入り)を噛むのも有効です。
4. 加湿と鼻呼吸の習慣化
空気の乾燥も口腔乾燥の一因。寝室や職場では加湿器を活用し、口呼吸ではなく鼻呼吸を意識することも大切です。
【当院ならではのサポート】
当院では、ドライマウスに悩む患者様に向けた総合的なケアをご提案しています。
・唾液分泌を促す口腔マッサージ指導
・保湿ジェルや専用洗口剤のご案内
・お口周りの筋肉を鍛える「オーラルエクササイズ」
・審美歯科的観点からの唇・口角の保湿ケア相談
また、歯や歯茎の健康状態も丁寧にチェックし、美しい口元をトータルでサポートいたします。乾燥だけでなく、見た目や機能に関しても不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ドライマウスは、加齢とともに誰にでも起こりうる身近な症状です。しかし、適切にケアを行えば、症状の緩和や予防は十分に可能です。
お口のうるおいは、美しさの基本。若々しく、快適な毎日を送るためにも、お口の乾燥には早めに気づき、対応していきましょう。