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あなたのお口は大丈夫?
オーラルフレイルと8020から考える“今”できること
オーラルフレイルとは、「オーラル(口腔)」と「フレイル(虚弱)」という2つの言葉を掛け合わせたもので、加齢によって噛む、飲み込む、話すといった口腔機能が衰えることを意味します。
・最近、食べこぼしが増えたと感じることはありませんか?
・硬いものを無意識に避けていませんか?
・お茶やお味噌汁でむせることが増えていませんか?
・滑舌が悪くなった、声が小さくなったと言われたことはありませんか?
もし一つでも思い当たることがあれば、それはオーラルフレイル(お口の機能低下の初期段階)のサインかもしれません。
オーラルフレイルは、「口のささいな衰え」が積み重なることで、噛む・飲み込む・話すといった機能が徐々に低下していく状態を指します。
特徴は、“気づきにくい”こと。
痛みがあるわけでもなく、急に食べられなくなるわけでもありません。
「ちょっと噛みにくい」「少しむせる」といった小さな変化が、静かに進行します。
しかし、この小さな変化を放置すると、
噛めない → 柔らかい物ばかり選ぶ
食事量が減る → 栄養が偏る
筋力が落ちる → 全身のフレイルへ
という流れにつながる可能性があります。
つまり、オーラルフレイルは“お口だけの問題”ではないのです。
■ 8020運動が目指すもの
日本では、8020運動推進財団 を中心に「8020運動」が推進されています。
これは、80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうという取り組みです。
なぜ20本なのでしょうか?
研究では、20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を大きな不自由なく噛むことができるとされています。
自分の歯でしっかり噛めることは、
栄養状態の維持
脳への刺激
会話や笑顔の自信
社会参加の意欲
など、生活の質(QOL)に大きく関わっています。
歯を守ることは、「長生き」だけでなく「元気に生きる」ことにつながるのです。
■ オーラルフレイルは予防できる
大切なのは、「症状が出てから」ではなく「小さな変化の段階で気づく」ことです。
では、今日からできることは何でしょうか?
難しいことや特別な器具は必要ありません。
毎日の生活に少し意識を加えるだけで十分です。
■ 今日からできる簡単習慣
① 食事のとき、あと5回多く噛む
いつもより少しだけ噛む回数を増やしましょう。噛むことは、あごや舌の筋肉のトレーニングになります。
② 「あ・い・う・べ」体操を1日1回
大きく口を動かすだけ。表情筋や舌の動きが鍛えられ、飲み込みの力の維持につながります。
③ よく笑い、よく話す
会話は最高の口腔トレーニングです。声を出すことは、飲み込む力の維持にも役立ちます。
④ 痛みがなくても歯科医院へ
定期検診は「治療のため」ではなく「予防のため」。
小さな変化を専門家がチェックすることが、将来の大きなトラブルを防ぎます。
■ 未来の自分に問いかけてみましょう
80歳のあなたは、何を食べていたいですか?
おせち料理でしょうか。
焼き魚でしょうか。
それともお肉でしょうか。
それを「自分の歯で」味わう未来を守るのが、今のケアです。
オーラルフレイルは静かに始まります。
しかし予防もまた、静かに始めることができるのです。
今日のひと噛み、今日のひと声が、8020への第一歩です。
あなたのお口の健康は、これからの人生の豊かさを支える大切な土台です。
ぜひ今一度、ご自身のお口の状態を振り返ってみてください。